11月、12月の4週に渡り2人の学生さんの見学をお受け致しました。
昭和大学歯学部が3年生に地域の歯科医院の見学をさせようという趣旨で
本年度から新たに始めたカリキュラムです。都内、主には近隣の歯科医師会に
見学先を募集し、学生さんとマッチングして、見学実習に至りました。
1人目の学生さんは女子学生さんで歯学に関しては研究職に将来性を感じ歯学部に入学。
大田区の歯科医院で現在歯科助手のアルバイトをしているとのことで、
お手伝いも手慣れたものでした。
2人目の学生さんは楠田君という男子学生さんでした。
はじめは医学部を目指していたとのことですが、お父様が九州で
歯科医院を開業していらっしゃるとのことで歯科に対する思いが強いことが、
笑顔と目の輝きから感じられました。
がっちりとした体格のその学生さんは野球部に所属、アルコール脱脂綿で
器具の先を拭いてくれるのですが、脱脂綿を両手の指で上下にパクッと開いて
受け止めてくれるその形が、キャッチャーミットでボールを受け止めてくれているようで、
拭いてもらうたびに心の中で笑ってしまっていました。
お昼休みの雑談で「この間友達と技工所の見学に行ってきたんですよ〜」と。
まだ3年生で歯科の専門的なことを少しだけ習い始めたばかりなのに雄志で
知り合いの技工所を3件ほど見学に行ったとのこと。素晴らしい心構え!
最終日の診療後には夕食に誘い、大学の話やお父様の取り組んでいらっしゃる
マウスピースの話など聞かせてもらい、私もいろいろ勉強させてもらいました。
終始、目を輝かせて語ってくれる彼の姿を見て「これからの歯科界もまだまだ明るいな」
と思うと同時に、若い希望に満ちたエネルギーをもらって帰ってきた気がしました。
後日、大学で発表の場か設けられたのですが、人数の関係で2人とも
発表出来ず残念でしたが、彼は後日お礼状とともにメールで発表した資料を
送ってきてくれました。
また、年末年始にご両親が上京された際にその資料を見せて、当院の話をしたら、
お父様から「凄く勉強になるな〜」とお褒めの言葉を頂いたとメールをくれました。
また当院に見学に来たことで、「こんな歯医者になりたい」という夢が形になってきたとも
書いてくれていました。
やっぱり若いエネルギーは素晴らしいですね。
私もとても元気をもらいました。楠田君ありがとう!
最後になりましたが、患者様皆様にもご理解ご協力頂きましてありがとうございました。